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DCー9 謎の爆発 1980年イタリア

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    1980年6月27日 ウスティカ島上空DC-9爆発の謎

    トム クルーズ主演「トップガン」の最後の空中戦シーンを覚えていますか。アメリカ空軍F14がミグ戦闘機に突然攻撃され、空中戦となるシーンです。実は30年前、実際に地中海上空で行われた、NATO軍機対リビア軍機の空中戦をヒントに映画「トップガン」のクライマックスに取り上げたものと言われています。(1981年 シドラ湾事件など)、ところが先立つ1980年に公式記録から抹殺されていますが、何度か両軍の間で戦闘があったようです。
    極秘となった理由を追ってみました。

    1980年6月27日午後20:59ボローニァから飛びたちパレルモに向かっていた定期便のイタビア航空機(当時のアリタリアの国内線)ウスティカ島上空で突然レーダーから消えてしまいました。この事故で全乗員81名の人命がうしなわれたのですが、原因究明は進まず10年以上も闇の中でした。
    しかし時とともに徐々に遺族会の努力などで真実が明らかになりつつあります。そして、なんと30年後の今年、6月,ナポレターノ大統領がこの事件の解明に協力して欲しいとフランス政府に情報提供を要請しました。なぜフランスなのか?

    1980年当時、東西冷戦下であったヨーロッパ、NATO軍の前線基地でもあるイタリアは敗戦国の負い目でアメリカ軍とNATO軍基地がいくつもあり、地中海はフランスとアメリカ海軍の空母が遊弋していました。(日本も同じ状況ですね。)
    その頃、リビアの指導者、カダフィ大佐の戦闘的な性格か、地中海に展開するフランスの空母やアメリカ軍の戦闘機を極度にきらい。挑発行為を行っていたようです、公式には両国とも認めてはいませんが、6月18日,イタリア領空を侵したリビア機が南イタリアのカラブリアの山中に撃墜されます。またNATO軍機も撃墜されたようで、地中海でアメリカ軍機と思われる残骸も見つかったと言われています。

    そして、6月27日イタビアのDC−9が墜落するのですが、約10年後に海底から引き上げられた機体の調査では、何らかの爆発によって機体が破壊されたと報告されました。長く見つからなかった当時のレーダーの管制記録も日の目を見て、イタビア機の周辺に複数の航空機が存在し活発な活動を行っていたことがわかってきました。
    1990年、4年前のアメリカ軍の自宅爆撃(トリポリ)に九死に一生を得たカダフィ大佐は、イタリア人ジャーナリストのインタビューに答え、「既に皆知っていることではないか」と答え、イタリア国内でも既にNATO軍の関与があるのではないかと言ううわさを肯定しました。(この爆撃の後、さすがのカダフィも少し大人しくなります。)
    同年、イタリアで「IL MURO DI GONMA」と言うこの事故の映画まで放映され、政府とイタリア空軍の沈黙への批判が高まり、4人のイタリア軍の将軍が裁判にかけられました。それでも真実は隠され続けられています。

    最近では、イタビア機は、リビア軍のミグ機にフランス海軍機が放ったミサイルが誤って命中し爆発、墜落してしまったと言うのが真実に近いと思われる情報です。(この他にもいくつかのバージョンがあります。)
    このフランス海軍機を操縦していたパイロットはこの事件の3週間後の自殺したと言う話も伝わっています。
    ナポリターノ大統領がフランスに投げかけたメッセージは上記の情報を根拠としているようです。映画「トップガン」の戦闘シーンのカゲにはこんな悲惨な犠牲があったのです。
    東西の冷戦が終わり20年以上、そろそろ冷戦下で行われた負の遺産の解明が行われてもいいのではないでしょうか、謎と沈黙で終わらせるのでは残念ではありませんか。

    日本では?
    2006年8月、A新聞に日本航空の御巣鷹山事故の生存者が20年後に証言して、事故当時、客室内の急激な気圧変化はなかったという記事が小さく小さく載っていました。書いた記者自身この記事の重要性を十分認識していたと思いますが、小さくしか載せられなかった理由のほうが日本の大きな社会問題と思われます。
    イタリアの30年前のイタビア航空事故ほど政治的に複雑ではないと思われる御巣鷹山の事故ですが、今こそ勇気を持って過去と向き合うことが大切ではないでしょうか。

    あき


    コメント
    お久しぶりです。 
    この事件、初めて知りました。複雑な時代ゆえ、もみ消されてしまった事実が、かなりありそうな気がします。
    この時代、海でも、アメリカとソビエトの原潜で、公表されない海難事故?が、数例あるという記事も読みました。
    日航機123便事故、自分もいくつかの本、記事を読みましたが、どうも納得がいかないことばかりです。本によっては、あまりにも突飛な、ハリウッド映画の観すぎのようなものもありますが、あながち空想とは思われないものもあったりします。
    知人が陸自にいますが、空自で日航機事故の話題を出したら、急に不機嫌になられたというようなことを聞きました。
    自分も、ただの事故とは思っていない人間のひとりです・・・。
    • Hiroaki Fukuda
    • 2010/08/24 9:53 PM
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